漫画ダン・グレアム物語 [PDF Edition]
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Dan Graham (Concept)
Fumihiro Nonomura (Author)
Ken Tanimoto (Illustrator)
アメリカのコンセプチュアル・アーティスト、ダン・グレアムは常にコンテンポラリー・アートの世界に刺激を与えてきた。60年代から雑誌にさまざまな文化批評を寄稿し、『ホームズ・フォー・アメリカ』に代表される偽記事形式の美術作品を発表し、ジャンルの壁を越えた横断的な活動を始めた。70年代からはさらにメディアを拡張し、映像、身体パフォーマンス、インタレーションなどの作品を発表。なかでも、2ウェイミラーを使用した代表作『パヴィリオン』シリーズは、建築と現代美術の横断的作品として世界中に展開されていった。
グレアムは、ロックやユース・カルチャー、ひいてはポピュラー・カルチャー全般を愛し、彼の書いた雑誌記事や美術作品が、今度はポストパンク・シーンのミュージシャンに影響を与えた。たとえば、グレアムは、美術作家だったキム・ゴードンに音楽をやることを薦め、彼女がソニック・ユースを結成するきっかけを作ったことでも知られている。
グレアムの作品と彼の歴史は、彼自身の鏡であると同時に時代の鏡でもある。
このマンガは、2001年にポルトガルの現代美術セラルヴェス美術館(Museu de Arte Contemporanea de Serralves)から始まったダン・グレアムの回顧展のカタログの一部として制作された。グレアムは早い時期から日本のマンガをグローバルなユース・カルチャーの次のスタイルとして注目していた。彼の監修のもと、シナリオを親交のある日本の美術批評家野々村文宏に、絵を美大で現代美術を専攻した漫画家谷本研に依頼して作られた。
さらにこのマンガは、2004年に千葉美術館から始まった日本での巡回展「Dan Graham by Dan Graham」において日本語版として内容が増補され、2009年にロサンゼルスMOCAから始まったアメリカでの大規模な回顧展「DAN GRAHAM: BEYOND」にも掲載された。
つまり、このマンガは、さまざまな文化ジャンルを横断するダン・グレアムの実践の一つでもある。
そして時代はさらに進んだ。ダン・グレアムの人類への愛にあふれた活動を次の世代に知ってもらうために、日本の電子出版レーベル、テンポプレスは、このマンガを紙上から電子データへ、電子書籍として出版することを決定した。
File Size: 71282 KB
Print Length: 34 pages
Publisher: tenpo-press
Language: Japanese
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